Hibiscus Soda

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甲斐×木手。「固めた決意」 ←クリックでジャンプ☆








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甲斐×木手 「固めた決意」。

 

細波、波音、海風、白砂。
輝く太陽、隆々と茂る緑、煌めく珊瑚礁。

 

 


そして、倒れ伏す屍の山。

 

 

 

「…も…もう死ねる…」
砂浜にばったりと倒れ伏し、甲斐はやっとのことで声を出した。爪先がまだ波に洗われているが、それを引き上げる力はない。
「何弱音吐いてるんですか甲斐君。これしきの事乗り越えられなければ全国には行けませんよ」
叱責を飛ばす部長も肩で息をして腰を下ろしている。
「そんな事言ってぃ、永四郎も息切れてるさぁ」
「…地べたに這いつくばったままにしてあげましょうね、平古場君」
息も絶え絶えになりながらも眼光鋭く手刀を構える木手に、これ以上青くなりようもなかった顔を更に青くして平古場はうつ伏せのまま砂浜を這いずって逃げる。
「…わんは…さっきナマコ踏んづけて…もう何もやる気なくしたばぁ…」
感触を思い出してビクッと足を痙攣させ、のそのそと浜辺をずり上がる甲斐の背中を、ヤドカリが横断して行った。

 


「えー永四郎、今日ぬはしにヤバかったなぁ」

地獄のシゴキを終えても南の島はまだ明るさを残している。
暮れかけた道をとぼとぼ歩けば、ぬるい潮風が心地好い。
「九州大会が終わって更に過酷になりましたね」
もう直ぐ夕暮れになる空と波音の静けさに、さすがの木手も素直に口が動いてしまうようで。
皆で校門を出てからひとりふたりと手を振っていれば、いつの間にか周りには海と空と咲き誇るアカバナーだけ。
「永四郎、わん絶対勝つばぁよ、全国で。…誓うさぁ」
「誓うだなんて、珍しい言葉を使いますね甲斐君」
立ち止まって、甲斐を振り返った木手の後ろを夕日に煌めく水面が彩る。
怜悧な表情を緩めた木手に、甲斐はそろりと手を伸ばした。
「やーに誓うんどぉ。わんの覚悟やさ」
「俺に?」
一瞬で辺りを見回して、素早く木手の肩を引き寄せる。
「・っか、」
甲斐君・と呼び掛けようとした声は、潮風に触れる事はなかった。
周りから隠すように抱き込まれ、衝撃で閉じてしまった目を薄く開ければやはり自分たちしかいない海辺の道。
いつもならこんな所では手を繋ぐ事すら許さないのに、何故か今日は流されてしまっても良い気になる。
急に厳しさを増した猛特訓のせいで思考が鈍って来たらしいと片付けて、木手は目の前の体に腕を回した。

 

「ちばってぃ行ちゅんどー!!」
「急に元気ですね、甲斐君」
浜じゃなかったら近所迷惑で怒られそうな叫び声を上げて、甲斐は意気揚々と帰り道を走る。

住宅街に入って別れ際にもう一度抱きしめようとしたら、今度は容赦なく拳が飛んできた。





END



……………
キャプテン、甲斐くんの名前呼び過ぎ!!な一品になってしまいました…;;
これもまたタイトル決めてなかったので、テニミュ比嘉戦の歌からパクリ。
しかも立海のところの歌詞…oTL






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白石×謙也SS。「Treasure」 ←クリックでジャンプ☆






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白石×謙也 「Treasure」。

 「謙也、すまんけど消しゴム貸してくれんか」

朝のHRが始まる前、朝練から教室に入ってきて一番に、白石が言った言葉に忍足は眉根を寄せた。
「消しゴムぅ?ええけど、また忘れて来たんか?基本に忠実が聞いて呆れるわ。筆箱の中身揃えとくんがまず学生の基本とちゃいますかー」
「違うて。昨日金ちゃんに貸したったら返ってけぇへんねんやんか。まだ新しいんやったんやで」
「それもまたか。せやったらもうやったことにして新しいの買えや。ちゅーか箱買いしとったらええねん自分」
ぶつくさ良いながら、忍足はペンケースを探ってお気に入りの消しゴムをひとつ取り出し、
「ほれ、ほな今日の分貸したるわ」
勿体つけてつまみ上げると、白石は恭しく両手を差し出す。
「おおきにありがとさんです謙也様〜今日のは何ですか?」
「エンドウ豆の粒、一粒」
ポトリと、小さな緑色の玉が白石の手に落とされた。
「ひ、一粒ってコレ、五ミリもないでぇ」
「足りるように間違えろや」
ちょっと青くなった白石をふんぞり返って見下ろし、忍足はさっさと席に着いてしまった。


授業が終わり、あとは部活だけ。だが、今日はオサムちゃんの日だから行かなくてもいいだろうと、皆でサボって寄り道をする。
不意に、金太郎と財前とに肩を組んで先頭を歩いていた忍足が、白石を振り返った。
「そや白石、今日の消しゴム返してや」
ちなみに、消しゴムを返せという言葉が出たにも関わらず金太郎は一切反応無しだったのが白石としては肩を落とす要因で。
「あー、あれ使い切ってしもたわ。あんなちっちゃいの、よう保ったわ〜部活行ったらアウトやったで」
「えーホンマかー?あんな固いのよう使い切るな自分!どんだけ間違えてんねん」
なー金ちゃん!と左に振れば右から、ちゅーか先輩重いんで離れて下さいと辛辣な返事が飛んでくる。
それに応酬する忍足を見やり、白石は誰にも気付かれないくらいにほっ・とひとつ息を吐き出した。


帰宅したのはまだ明るい時間。
机の引き出しを開けると、小さな箱に、少しずつ使った跡のあるおもちゃ消しゴムがころころと入っている。
そこに少し小さくなったエンドウ豆を入れて、白石は口角を緩めた。
「お前をちょっとでも欲しいんやんか。早よ気付かんかなぁあのアホ…」
忘れた・貸したと理由を付けては度々借り、使い切れるわけはないのに前のはどうしたと聞かれてはもう使ってしまったと言って新しいものを借りる。
完全な借りパクだが、白石にとっては忍足の持ち物を自分の部屋に増やしたくて仕方がなかった。
「俺も大概気ぃの長いやっちゃな…や、勇気がないねんな」


忍足本人を自分のものにする勇気が。


自嘲気味に微笑みながら箱の中の消しゴムをつついてみる。


まだ、大丈夫。まだこれでいい。


そう頭に刻んで、引き出しをそっと閉じた。






END





……………
またタイトル考えてませんでした
健気攻めなかんじの白石…どうなんだろう微妙かなぁ













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新装開店!!…SS追加☆

大変長い間放っておいてしまいました、HP「DIAMOND BLUE LAGOON」ですが、本日より新装開店(?)し、当ブログをDIAMOND BLUE LAGOON-仮設店舗(?)Hibiscus soda店(?)として、OPENしたいと思います。


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仁王×柳生SS。「夕日」  ←クリックでジャンプ☆



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仁王×柳生 「夕日」。

 

「仁王君っ!」

「なんじゃぁ?やーぎゅっ
怒り心頭の勢いで教室に駆け込んで来た柳生に、怒られている対象の仁王はでれんでれんに崩れた顔で抱きついた。
「磁石ですかあなたは!いちいちくっつかないでください!」
「カルシウムの足りん奴じゃのー、なぁに怒っとるんじゃ柳生」
「わかりませんか!あなたまた私の格好で悪さをしたでしょう!」
その発言に、仁王はあー…と目を逸らす。逸らしたまま恐る恐る柳生の胴体に巻き付けていた腕を放し、頭を掻いた。
「やってなぁ…おまんの格好じゃったら何でもやれる気がするけぇの…」
ぼそぼそととんでもないことを呟けば、柳生は腕を組んで大きく溜め息をつく。
「…否定はしませんけどね」
「じゃろ?おまんはいっつもやりたい放題じゃけぇ、まぁうらやましかち思うんよ。いつも気の向くままで…」
目を逸らしていた一瞬前とは打って変わって、2人きりの時のような目を向けて話す仁王。
本来なら教室移動の授業中なので、他には誰もいないことが彼のリミッターを緩くしているらしい。
「そうですね、気の向くまま…その全てがあなたに向かっているのですがね」
例え誰も周りにいなかろうと、決して学問の場を乱すことなどない柳生が、にわかに腰を折って机に腰掛けた仁王にそのお綺麗な顔を近付けると、
「…こ、降参ぜよ。…近付けんでくれ、そげな顔して…」
先ほどの甘い目は引っ込み、両手をホールドアップのかたちにあげて身を引いた。
「おや、こうして下さったら私はもっと嬉しがるはずですよ、仁王君」
くすくすと言う笑い方がぴったりの楽しげな笑顔を浮かべて、柳生は仁王の白い髪を撫でる。
「もっとも、心臓に悪いちゅう気もせんことはないけぇの」
「…そうですよ、私の姿でニタニタ笑うのはよしてください仁王君」
「心外じゃ。おまんはどげな顔しちょっても格好良かよ」
「ありがとうございます。さ、もう私の姿を返して下さい」
そう言うやおもむろに仁王は立ち上がり、柳生の頭に手を伸ばす。優しい手つきで髪を梳き、ぐっと手を引いた。
ぱさりと軽い音を立てて、薄茶の髪束が仁王の手に垂れた。
「はは、俺が2人ぜよ。うん、柳生の俺はホンにええ男じゃのぉ」
「…なんですかそれは…ものすごい自画自賛ですよ…」
呆れ声と共に自分の頭に手を置くと、先ほどと同じように髪束をむしり取る。きらきらと光を反射させていた白髪の下から、柔らかな薄茶が現れた。
「仁王君、君を借りてすみませんでした」
「よかよ、好きなだけ使うたらよか。おまんのもんじゃき」
髪と同じようにきらきらと光を反射させているような笑顔に、柳生もつられて頬を緩める。
「嬉しいですね」
「……柳生、ちょ、それは反則じゃ」
「何故ですか?こうしたらあなたはもっと喜ぶのでしょう」
微笑んで柳生は、急にたじろいでせわしなく体半分後ずさった仁王を追いかけた。
上体を前に倒せば、机に腰掛けた柳生はその前に立っている仁王を覗き込むかたちになる。軽い上目遣いに、これは予想外だと仁王は思わず顔が熱くなった。
「おまんさん、今日はやたらと大胆じゃの?」
「あなたが残っているみたいなんですよ…私に戻りきれなくなったらどうしましょう」
にこりと笑う柳生は滅多に拝めるものではなく、しかも今のセリフに仁王は完全に真っ赤になってしまう。
「〜〜〜あぁもう!なんじゃ!柳生、キスするぜよ待ったは聞かん」
言うやいなや、柳生の頭を引き寄せる。薄く唇を触れさせると、柳生の唇はまだ笑っているままで。
「…おまん、本当に今日はどうしたんぜよ」
至近距離で呟く。視界いっぱいに広がる柳生の甘い笑顔に眩暈がしそうだ。
「さぁ…とりあえず、あなたの家に帰りたいのですが」
「部活終わってやっぱり嫌だち言うても聞かんからな」
「紳士に二言はありませんよ」
「…今すぐ帰りたい気分ぜよ」
もう一度口を合わせると、チャイムが鳴りだした。瞬間的に周りの教室が騒がしくなる。
早く部活の時間が来ますように、そして早く終わりますようにと柄にもなく本気で祈りながら、仁王は今日は絶対ダブルス練習以外はしないと心に決めた。



END










……………
久しぶりどころじゃないSS。
うっかり、タイトル決めるの忘れてました…とんでもない。
仁王の方言、適当過ぎで申し訳ないです…
家族旅行中に、荒む心を保つためにとにかく何か書こう!!と思って書いてました。




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